※ここ書かれているものは勝手に解釈した妖怪・精霊・物の怪などの説明です ※間違えている可能性があります。もしなにかお気づきの点があれば知らせてくださると助かります! ●あ行 ○油坊(あぶらぼう) 出身地:滋賀県や京都府(兵庫) 棲家:寺、山、池、村落? 性格:お金大好き、遊び大好き、遊びのためなら頑張れる 種族:妖怪(怪火、幽霊) 油坊の種類(呼ばれ方) ・油返し ・油盗人(あぶらぬすっと) ・油なせ(「油を返せ」との意味) 特徴 …お寺の僧侶の怪火。また亡霊とも言われている。火の玉よりも大きい、炎の玉。 炎の中に顔があることも。顔は僧侶。 おそらくギャンブラーか、遊び人で浪費家だったのだろう、かなりお金のやりくりが苦手。 そのため小遣い稼ぎに寺の油を売るという貪欲な性格。いや、自分に正直な素直な人だった。すごく遊びたかったんだろうが、働きなさい。 今でもふらふら遊び回っているようだ。 晩春から夏の夜にかけてよく、出てくるらしい。冬の夜にも出てくることもある。 『民間伝承』には、油坊とおそらく同類の「油返し」という怪火の特徴について 「この火は、パッゝゝゝとつくと、オチャゝゝゝと聲がしトボゝゝゝとセングリゝと後へかへらずにせいてとぼる」 と書いてある。しかしこの文の意味は専門家でも意味不明らしい。 ただ「オチャオチャ」は鳴き声かもしれないとされている。 油坊を形作る背景 …油坊の伝説は、以下の通り 1滋賀県の野洲郡欲賀村(現・野洲市)の話によると、なんでも比叡山の灯油を盗んだ僧侶が妖怪――怪火に変化したらしい。同県愛知郡愛荘町の金剛寺では、油坊は油を手にした霊とされる。こちらにも、寺に灯油を届ける役目を持つ僧侶が、遊ぶ金欲しさに灯油を盗んで金を作ったが、遊びに行く前に急病で命を落としてしまい、それ以来、寺の山門に霊となって現れるようになったという。 2寛保時代の雑書『諸国里人談』によれば京都府の比叡山の西麓にも現れたという。 3摂津国昆陽(現・兵庫県伊丹市)でも、中山寺から油を盗んだ者の魂とされる怪火が現れると言う。ちなみにここでは「油返し」と呼ばれている。初夏の夜や冬の夜、昆陽池のそばにある墓から現れ、池や堤を通り、天神川から中山へ登って行くらしい。 これを狐の嫁入りという説や、墓にいるオオカミが灯す火との説もある。 更に類話として以下の物がある。 ・江戸時代の怪談本『古今百物語評判』によると、比叡山の延暦寺根元中堂の油料を得て栄えていた者が後に没落した。それにショックを受けて他界して以来、その家から根元中堂へ怪火が飛んでいくようになったと言う。これを油盗人(あぶらぬすっと)と呼んだ。仕留めようとしたところ、怒りの形相の坊主の生首が炎を吹いていたらしい。 ・新潟県南蒲原郡大面村(現・三条市)では、滝沢家という旧家に「油なせ」が来たと言う話がある。家の者が灯油を粗末に扱うと「油なせ」(「油を返せ」との意味)と言いながら現れたらしい。それは病死した滝沢家の次男が化けて出たと噂していたという。ちなみに「油なせ」は怪火ではない。民俗学者・柳田國男はこれを油坊に関連するものとしている。 このことから、「油坊」は寺から油を盗んだ者が妖怪になったということ。しかも怪火になってさ迷い、人を驚かすという特徴を持つ。 とりあえず、こちらの「油坊」は兵庫、滋賀、京都の話で近畿の中でまとまっている。 そして見た目も怪火とか、生首。 名城の意見ですが、もしかすると仏教の因果応報の話から来たのかもしれない。金欲しさのあまり、欲にまみれた魂は浄土に行くことができず、妖怪になってしまった、とか。 まぁ、強欲はいけませんということかな。 油坊と似た妖怪: ・油すまし(油ずまし、油すましどん) ・飛頭蛮(ひとうばん) ・つるべ落とし ・油赤子(油盗みの火) ・油取り 参考文献:・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B9%E5%9D%8A ・『日本妖怪大事典』、編者:村上健司、角川書店、05年 |